恋愛小説でさえない等身大の女の子が主人公っていうのはよくあるけれど、
間宮兄弟は・・・「そもそも範疇外、ありえない」男たち・・・というのに
興味シンシン。秋の夜長に読んでいたら、平日なのに徹夜しちゃった作品です。

30過ぎても男兄弟二人で生活していて、女っ気がなく、地味でオタク・・・
いかにもモテナイ風味の主人公、間宮兄弟。
でも、読後・・・私は間宮兄弟に恋しちゃいました!! 
文中、兄弟のファッションとか行動パターンとかの描写がすごく細かくて、
リアルでかなり笑えるし、かわいそうだけど、女の子の評判はよろしくなさそう・・・
それどころかキモイと言われること必須。
だけど、彼らをずーっと観察していると(本を読み進めていくとそんな気持ちになる)
不思議と心があたたかくなってきます。

間宮兄弟の家で鍋パーティしたい!!

間宮兄弟/江國香織(小学館)